このまま永遠にお別れになるところだった、イケメンフィリピーノ・羽生君。
サイキックレディの冴えた読みと、羽生君の友人君のコメントにより、再び羽入君に会うための段取りを組み始めた。
実は羽生君の誕生日は、私の誕生日のほぼ2か月後だったため、スケジュールは極めてタイトだ。
また前回の渡航で、滅多にないし、と準備その他に大判振る舞いしてしまった。
今回の渡航は、できるだけ予算を抑えたい。
なので羽生君に、財布の心配をしてもらっていることもあり、今回は予算を抑えたい旨を伝える。
質素に過ごす分には、羽生君の心臓にも負担はかかるまい。
というわけで、今回は都市部で派手に観光するのではなく、彼の近所で質素に遊びたい旨を伝えた。
「あなたの近所について、ネットで調べたけれども観光地じゃないから、あまり情報が出てこなかった。もしよかったら、調べてスケジュールを計画してもらえるとうれしいな」
「OK、大丈夫だよ。何かしたいこととかある」
「自然とかに触れられたらいいな」
1回目の渡航前に、サイキックレディに 自然のある所で開運するようなことを言われていた。しかし、1回目の渡航は、自然のある場所とはほぼ縁がなかった。
「OK、じゃあ調べてみるよ」
「ありがとう」
そうして私は、またコツコツと渡航用のお土産やらを買い集めたり、準備をしていった。
今回の滞在は、羽生君のお母さんの生徒さん、Sさん(50代以上の男性)も羽生家に滞在する。
私の滞在期間と数日間バッティングするので、一緒に羽生ファミリーをエンジョイするのだ。
Sさんはフレンドリーな性格で、私の渡航が決まると毎日のようにメッセージをよこしてきた。
邪険にするのも悪い気がするのと、別の角度から見た羽生家の情報を集めたいこともあり、Sさんとのやり取りもさぼらずに頑張った。
また羽生君の生徒で、もう一人リリーという女性が羽生君の誕生日の1か月前に、羽生家にやってくると聞いていた。
実質、羽生君の生徒間で言ったら私のライバルだ。
けれども羽生君曰く、リリーは羽生君のお母さんとほぼ同年齢で、ボーイフレンドは求めていず、シングルマザーだが有名企業の役職者という強者のため、相当なリッチマンとのことだった。

羽生君自身はSNSへの投稿が好きではないのだが、彼のお母さんはSNSマスターで、しょっちゅう日常に起きたことをSNSへ投稿していた。後から理解するのだが、彼のお母さんはかつて日本で夜職を10年ほどしていたため、コミュニケーションや人を繋ぎとめるスキルが高かった。このSNSは恐らく、彼女の人脈維持に一役買っている物だと思われる。
そのためお母さんのSNSをフォローしていれば、リリーの外見もチェックできる算段だった。
もちろん、私の外見も駄々洩れだが。
そうこうしているうちに、リリーの渡航の日がやって来た。
リリーは最初カジノに行くと言っていたが、私がイントラムロスなどに行ったことを受け、彼女もそのルートを踏襲することとなった。
お母さんのSNSでリリーの写真がアップされた時、私は安堵した。
これに負けたら、私はこの先、独身卒業に夢を見ない方がいいだろう。
そう思ってしまった。
リリーさんは年の割には可愛らしい感じなのだが、私よりも10歳近く年上であることと、ややぽっちゃりめの体型であったことが、私の中での女性闘争心を煽らないポイントとなった。
そしてリッチなのは聞いていたが、彼女は素晴らしい施設のサービスを惜しげもなく受け、それを羽生ファミリーにもエンジョイしてもらうだけの財力が垣間見られた。
金は正義。
同年代でなくて本当に良かった。
同年代だったらば、もしかしたら私はアドバンテージ負けしていた可能性もあったかもしれない。
そして、そういう外見やメリットなどにこだわらず、分け隔てなく優しい羽生君の様子にも、ますます好感を高めていった。
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