センター試験に向けて赤本を開く学生と机を並べながら、スタバでTOEIC勉強をする正月を過ごした私だが、正月らしいイベントにも触れることができている。
私はおそらくミーハー気質なのだと思うが、わかりやすいヒーローというのに簡単に釣られるタイプだ。かつてはマラソン系の中継は全く興味がない、むしろ実家のただれた空気を思い起こさせて嫌いな部類に入るものだったのだが、わかりやすいヒーローが現れたことにより、一気に箱根駅伝のファンになった。
国民栄誉賞クラスの感動を与えた駅伝選手と言えば「柏原」だ。
彼の登場により、マラソンが好きではない私でも、その圧倒的な強さ・ヒーロー感を体現しているとなれば、どうしたってそれを見たくなる。
必ず勝つとわかっているヒーローがいることの安心感。それが現実世界にあるなんて。
絶対勝つと信じられるスーパーヒーローが現実にいるのであれば、そんなのどうしたって見たい。
駅伝なんぞやなんてわからないが、とにかく圧倒的な柏原を見たい。
一人でチームを勝たせてしまうスーパーヒーローを見たい。
まして駅伝は大学生限定の青春ステージなので、見られる期間はあらかじめ決められている。
そんな柏原の登場により、私は箱根駅伝だけは見るようになっていった。
箱根駅伝が素晴らしいと思うのは、そんなヒーローが爆誕するだけでなく、AIやDX化が進む世の中において、アナログな人間臭い生放送の実況中継が、見事に選手の生い立ちや人間模様を織り込んでいき、あっという間に目の前の選手のにわかファンとさせてくれるところも大好きだ。
職人芸というか、まだまだラジオも生放送も熱さを感じられ、アナウンサーの手腕で学生の一瞬一瞬のドラマを切り取っていき、どんどんと引き込まれて行く。
こんなにもTOEICに捧げたいという思いがありながらも、唯一の正月らしいイベントともいえる箱根駅伝だけは、隙間を縫ってみていた。
なんなら朝は駅伝に合わせて1時間くらい駅伝を見てから一日をはじめていた。
全部見たいが、一日5時間を失うのはでかい。
今年も素晴らしいドラマを見られた。
CMでも過去の駅伝選手が起用され、再び胸を熱くさせる。
そしてやっぱり柏原も重要なポジションでCM起用されているので、やっぱり彼の与えた感動というのは深く残っているのだなぁとしみじみ感じる。
(駅伝って、なんかわからないけど、見てると涙が出る)
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