怒涛の英語学習の日々、第一弾が終わった。
今回の目的は、アサインされた外国人VIPパーティーで”通訳”の仕事を成し遂げることだった。
確かに私は、このパーティーのアサインに立候補した。
でもVIPだなんて知らされてなかったし、まして自分が”通訳”というポジションに就くことも想像してなかった。
英語を喋れる機会があるなら、と過去の経歴の自己アピールも兼ねて、とても軽い気持ちでエントリーしたのだ。
私はちゃんと自己申告した。TOEICの点数は560点くらいでした、と。
それなのに、TOEICの点数が私より高い人を差し置いて”通訳”というポジションに据えられた。
ぞっとすることこの上ないが、有象無象の集まる会社で、幸運にもつかんだ名を成すチャンスだ。
ハッタリを真実にするしか、生き残る道はない。
素敵な勘違いを現実のものとするために、パーティーまでの3週間、私は血反吐を吐く覚悟をする。
そこに、私と同じポジションに据えられた人と社内で出くわしたので声を掛けたら、彼女は私以上におののいていた。よくよく聞けばキャリア等々は私と比べ物にならないくらい立派だった。
TOEICは700点以上、航空会社に5年半勤務。けれどそれは20年くらい前とのこと。で、それで?
いったい何が心配なのか私には皆目見当がつかなかった。
どうやらは彼女は、対VIPという重圧と”通訳”という仕事の名称のプレッシャーに押しつぶされそうになっているようなのだ。
私は過去の数限りない無茶ぶりを思い返し、今回想定される仕事の難易度から「何とかなるだろう」と極めて楽観的だった。むしろ彼女のようにおののくのは私であるべきなのだが、どういう訳かTOEIC560点、インド放浪歴40日の私の方が強気だ。
何をどう見込まれて私を”通訳”にしてくださったのかは不明だが、ガッツだけはあり、このなけなしの語学力を盾に、道を切り開こうとアタックして、いくつかのチャンスを眼前まで引き寄せたことは複数回あった。たぶんそういうところだったのだろうな、と今改めて思う。
過去の経験から、このような事態にはオンライン英会話が有効だと考えていたため、早速いくつかの無料体験を申し込んだ。
過去お世話になったオンライン英会話はDMMのものだったが、今回は3週間の間にいかにコストを抑えてレッスンを受けられるかに重点が置かれた。
そこで目に留まったのが、kiminiの英会話だった。
学研がバックについているだけあって教材はとても見やすかった。
私がエントリーした際には1か月無料受講があったので、こちらを申し込んだ。
するとここでお気に入りの先生を見つけたため、お気に入りの先生狙いで受講することで続けることができた。
しかしながら、焦り狂う私には、1日1レッスン、25分では足りない。
座学用に薄い復習用の文法問題集を買ったが、即効性には欠ける。
そこで、私はネイティブキャンプなるものをみつけ、ここも掛け持ちする。
1週間のお試し期間が過ぎてしまったが、受け放題であることに心を打たれ、アマギフ5000円にもつられた結果、有料会員となった。
しかし先生がお気に入りのkiminiに比べると、これだけではおそらく挫折しただろう。
kiminiは先生への義理立てのため、続けることができた代物だ。
また並行して、同僚に勧められたamazon music のKevin’s English roomを聞き始めた。
Youtubeで彼らのことを知っていたのだが、英語で雑談バージョンがあるのを知り、苦痛少なく英語のヒアリングレッスンができるようになった。
通勤片道1時間の間、このコンテンツを聞くように心がけた。
そうして迎えた本番だが、想定した通りそこまで難しいやり取りは発生しなかった。
またTOEICの点数だけでいえば私より高い得点を所持している方よりも、受け答えをすることができた。私の見解では、間違いを恐れない気持ちと自分が問題を解決しなければいけないという強い気持ちが、スピーキングにおいて結果を残す秘訣となったように思う。
つまりアサインは、まぁまぁ正しかったのだ。
施設総出のVIP会食はつつがなく終わり、私もハッタリをなんとかやり切ることに成功した。
このまま英語人材になりすませるよう、TOEICテストに臨んで、得点更新を狙おうと目論んでいる。
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