必達TOEIC800点計画⑫ ~いつかのバレンタイン@オンライン英会話~

日常の出来事

先日バレンタインデーだった。

こんな日こそオンライン英会話のネイティブキャンプの所属講師である、”フィリピンの羽生君”のレッスンを取るべきなのかもしれないが、ネイティブキャンプにはチップを贈ることができるという厄介な制度がある。チョコをあげられない私はチップをあげるべき状況に追いやられ、金を無心される関係性が芽生えやすくなることを懸念し、敢えてバレンタインデーに羽生君のレッスンを入れなかった。

チップを贈る機能もついてるよ!

そんな風に、”敢えてバレンタインデーを外す”という行いをした時、ふと過去、バレンタインデーにオンライン英会話でフィリピン男子のレッスンを受講したことを思い出した。

約10年前。

今でこそ、ネイティブキャンプの住人である私だが、当時はオンライン英会話はそこまで多くはなく、そのころ最安値だったDMM英会話を利用していた。

海外からのバックパックの旅から帰ったばかりの私は、住むところも貯金もなく、リゾートに住み込む

↑こちらの会社様にお世話になりましたm(_ _)m

時給で働く給与から捻出していたため、1日1回レッスンが精一杯、次の就職先に備えて語学を磨こうとしていたため、仕事が終わった後に、リゾートに来る前に都市部で買った参考書や問題集を解くなどして、ゆとり少な目な日々を送っていた。

また、地方暮らしをして気が付いたのだが、街中にあふれるキャンペーンやイベント告知、電車内の広告などで、私は季節を捉えていたようだったのだ。恐らく生粋の地方育ちの方だと、自然の移ろいなどで季節を感じることができるのだろうが、にわか移住者にはその感覚値は備わっていなかった。

その時滞在していたのが、北海道のど真ん中にある大自然を切り開いた大型リゾート施設で、福利厚生で運営されている買い物用のバスは、高速にのって30分くらいの場所にあるスーパーへ連れてってくれるような環境だった。つまり商用の広告はリゾートに則ったものにしか触れる機会がない環境で、しかもメインターゲットである中華系の皆さまに合わせた旧正月仕様。この時期は激混みが予想され、会社全体にも忙しなさが広がっていた。

そんな感じだったので、私はバレンタインの存在をすっかり忘れ、頭は旧正月のことでいっぱいになっていた。

福が逆さなのは、福がたくさん降ってくる という意味だったような気がする。館内はこの飾りがいっぱい飾ってある状況だった。

そうした2月14日のレッスンには、初見の20歳のフィリピン男子が担当することになっていた。

出勤前の朝一に彼とレッスンをする際に、今日はバレンタインだねと話題を振られ、はじめてバレンタインの存在を思い出した。あぁそうだね、今日はバレンタインだね、と答えると、彼は誰かに何かあげるのかと私に聞いてきた。聞かれる瞬間までバレンタインのことを忘れていた私が、誰かに何かできるはずもない。何もしないよ、と答えると、彼は照れくさそうに笑いだした。なんだか思春期に入ったばかりの男子みたいで、そういう色恋にまつわる話題をすることが、興味がありながらもこそばゆいといった感じだった。

今日は何かするの?と尋ねると、これから教会に行くつもりだとのこと。発信している場所も電話ボックスを思わせるようなところだったので、たぶんお金がかからないで行ける場所が教会なのだろう。そうなんだね、良い一日を、とレッスンを終えた。

偏見なのかもしれないが、20歳そこそこで向こうの方はお子さんを生んでシンママとかになっている人がゴロゴロいるお国柄なのではないのか?あの思春期感はなぜ?彼が特別ピュアなのか?

いろいろと疑問を抱えつつも、福利厚生で使えるレジャー用プールへ急ぎ、出勤前にひと泳ぎして代謝を上げようと目論んだ。

そんなことを朝に詰め込むものだから、出社時にはバタバタで、プールの後ということもあり、いろんなことがすっかりリセットされていた。

出社すると、私と同じく冬季限定のバイト仲間たちも既に出社していて、私よりも年上の男性が「今日はバレンタインデーだ」と言っていた。またしても私は、旧正月とプールと慌ててやってきた衝撃で、朝にバレンタインデーの存在を確認したにも関わらず、バレンタインデーのことをすっかり忘れていた。

私の中で二度も記憶喪失となるバレンタインデーの存在は、非常に軽い物事のように思えていた。

朝からバレンタインデーだと騒いでいる35歳の彼は、時折下世話な話しを織り交ぜるなど、あまりいい印象がなかったため、さらに印象が悪化し、”30過ぎてジャンプを読んでる奴は言うことが違う” と蔑みながら、私は無言で席についたのを記憶している。

この間、バレンタインデー前日に羽生君とレッスンを受けていた際に、文法的な質問で「なぜ a couple of teables になるのか」と聞いた。なんで単数の a が付きながら、複数形みたいになってるんだ、と不思議だった。なに?テーブルが2組になってるセットが一つあるってこと??

羽生君は「a few と同じだよ」と言う。でもボーイとガールのカップルの場合は2人の意味になるけど、基本的には a few と同じだよ、という。羽生君は件の20歳フィリピン男子よりも年齢は少し上だが、画面越しに「ボーイとガールのカップルの場合は」の説明のあたりが少し照れた感じになっていた印象があり、私は大人で長女だからポーカーフェイスで我慢したけど、内心はその様子に釣られてちょっと照れてドキドキしていた。←私もうとっくにネイティブキャンプに関して月額分の元は取れていると言ってよい。

羽生君は講師の口コミ欄にも「イケメンでかっこいい」というコメントがついていることから、私だけでなく、数多の女性の心を鷲づかんで来ているはずだ。それなのに、この思春期的ピュアで純情な感じ。羽生君のこの様子に、10年前の20歳のフィリピン男子のことが頭をよぎった。

フィリピン男子がこの手のことを話題にすることに関しては、もしかして永遠に思春期的な感じになってしまうお国柄なのかもしれない。


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