必達TOEIC800点計画㉝ ~渡航準備・彼の友達~

語学の勉強

TOEIC800点を目指すはずが、オンライン英会話・ネイティブキャンプのイケメン講師、フィリピンの羽生君に熱狂し、順調に脱線。ついにオフラインで会える段取りがついたが、不安と期待がせめぎあう。

少し話が戻るのだが、渡航準備期間の話しをしたい。

私が羽生君の、わざとなんだかわざとじゃないんだか良くわからない ”個人連絡先を聞いて毎夜のようにコンタクトを取る” というアクションに舞い上がったが、それは営業の一環である可能性が急浮上し、落胆した。

でも聞いてほしい。羽生君だって、こんなことあったんだから、という弁明の回だ。

3泊4日の旅で、私はライバルとみなした別の生徒と同じく、2泊を羽生家で過ごし、1泊をマニラで過ごすことにした。

マニラでは、同じくオンライン英会話の講師をしている彼の友達が一緒に帯同してくれるとのこと。2人でデートという感じでないところが、少々残念だが致し方ない。複数人で動くことで双方の防衛手段としているのかもしれない。


「彼はマニラに住んでいて、地理に詳しい。楽しい人物で僕のベストフレンドなんだ。もし気になるようであれば、これが彼のURLだから、彼のレッスンを受けてみるといいよ」

そう言って、羽生君はマニラで道中を共にする友人のオンライン英会話ページのリンクを送った。

「ところで、マニラのホテルはもう取ったのかい?」

そう、この案件について私も頭を悩ませていた。私一人分を取るべきなのか。でも経済状況を鑑みると私が彼らの分も出資するのが筋のような気がするし。でもマニラに友人が住んでいるなら、そこに泊まるのだろか。

「ううん、まだ決めていない」

ここはオープンクエッションで相手の考えを探ろう。

「もしベッドが2つあるなら、一つは君が使って、もう一つは僕と彼で使うよ。狭くても大丈夫」

ほう、なるほど。やはり私が彼らの宿まで面倒をみるべきのようだ。しかし、同室というのはいかがなものか。。日本で行ったらまぁあり得ない選択肢だ。一応オフラインでは初対面にあたり、若い男性2名と同室。相手が悪人だった場合、その選択肢を設けることは完全に自己責任。。

いろいろな考えが頭を巡るが、そんな素ぶりは一切見せず

「うん、わかった。探しておくね」

とだけ回答した。結局選んだ選択肢は、安価なところを2部屋押さえる、というところに落ち着いたのだが。

とにかくその頃は不安だったため、少しでも現地情報を仕入れようと、彼の友人にももちろんコンタクトを取った。どんな人柄か把握しておきたい。簡単に自己紹介や、マニラ観光の相談など2回くらいコンタクトを取っただろうか。

1回目にコンタクトを取った際には、少しでも友人の売り上げに貢献できるよう、レッスンを無料のサドンレッスンではなく、200円かかるブッキングクラスで申し込んだ。ブッキングクラスだと先生方の取り分が少し良くなるらしい。なので、私が彼の友人のレッスンを受けるのは、事前に把握できるところとなっていた。

そのためか、レッスンを受ける際に、友人君は

「あいつに会いたいかい?」

と言ってきたかと思うと、彼のスマホでビデオ通話状態になっている羽生君が現れ、ハローなどと言っている。私が不安にならないように、そのようにしてくれたのか。もしくは、俺もいるよ的な別の思惑があったのだろうか。

また別の日、羽生君がSNSメッセージで他の生徒と示し合わせて、サドンレッスンを受けている様子を発見した。なぜそれがわかるかと言うと、サドンレッスンで待ち合わせる際には、彼は人気があるため彼が空くのを待ち伏せている他の生徒をかわす必要がある。

そしてその方法は、しばらくあえてノンアクティブにして、レッスンをしないように見せかけてから、タイミングを合わせてアクティブにするという手法を取るのが比較的繋がりやすいだろう、と私が羽生君に提案した。

私とのレッスンの後、そのような動きが見て取れた。

なんだか面白くなかった私は、彼が他の生徒とレッスンしている間、マニラ観光を一緒にしてくれる彼の友人のクラスに参加した。彼は羽生君ほど壮絶な取り合いがないため、比較的サドンレッスンを取りやすい。

他の生徒との待ち合わせにモヤつく時間も、このように過ごせるのであればイライラもしない。お互い様というものだ。

しかし、次の日、羽生君は何となく面白くなさそうだった。

そして1レッスン目が終わるころに

「この後も時間は空いているかい?」

と聞いてきたので

「うん、大丈夫だよ」

と答え、2回のサドンレッスンを受講した。私はこれを独占欲の表れと解釈し、以後は彼の友人のレッスンは羽生君に気を使って取らないようにした。

そんな、こんなもあったのだが。

結局のところ他の生徒へのヤキモチや、彼のパトロン探し疑惑などから、出発1週間前は彼のレッスンを避けるようにしていた。

そうこうして、ついに渡航の日がやってきた。


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