今の生活に行き着く前に、バックパッカーを経てシェアハウスをいくつか転々とした時期があった。
この時期の経験が、私に身をもって「物を持つことは、コストがかかる」ということを理解させた。
移動をするにも、保管をするにも、物が多いとコストがかかるのだ。
移動に耐えうる最低限の荷物に絞れたとて、直近ではないタイミングで使うアイテムたちはどこかに保管する必要が出てくる。
一般的にはこういう時に実家などに預けてしまい「必要未満、廃棄以上」の品々たちを、大量に判断保留することができるのだと思う。
私の場合、一身上の都合により、実家には基本的にコンタクトを取っていなかった。
それ故に、移動に連れていけないものに関しては、レンタル倉庫などを検討しなければいけない事態となる。この時期にいろいろ格安レンタル倉庫を探したが、どれもこれもまぁまぁお高い。
当時、リゾートバイトで時給で働いていた私にとって、毎月数千円のランニングコストを払ってまで保管し続ける必要がある品など、いかほどのものなのか、と真剣に考えた。
無駄なものさえなければ、私の生活ランニングコストはより安く抑えることができる。
その生み出した余剰は、ギリギリの生活をする私の暮らしを、確実に快適にできる使い道があるはずだった。
そのため、その保管のコストに見合わないものに関しては、バシバシと捨てざるを得なかった。
いらん感傷で、保存して置けるものなど皆無。
すべては差し迫った生活のために、「要・不要」もしくは「役立つ・役立たない」の機能面に絞った選別を行う形となった。
(この経験を経て、500円で買った片手鍋さえあれば米を炊き、目玉焼きを焼き、スープなどの煮込みを作れることを経験則として得ることができた)
これらの経験を経て、何度か震災などの災害に遭った人と同レベルくらいに、数回持ち物をごっそり失い、リセットする機会を得ることとなった。
今でこそ、比較的定住しやすい身分に落ち着いたというものの
(とはいえ、圧倒的に引っ越し回数が多いため、住所を覚えられず、いつも手帳などを見ながら住所を書き込むような状況ではあるが)
この時期のこの経験が、今も私に必要以上のものを持つことへのためらいへと繋がっている。
また、炊飯器を活用した見事な手際の料理動画を出す、私の心の友であるYoutuberであるichiさんの影響も後押しをした。
世の中にはここまで極限まで、持ち物を削って生きている人が居る。
また、その生活コストはとても低い。
私も無駄をそぎ落として、そこに近づきたい。。
このような私の想いを具体化する指南書は、有名どころだが、こんまりさんの「片付けの魔法」だ。
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私は何度もこの本を読み、何度も捨て活にトライした。
それでもどこかで甘さがあった。どこかにグレーゾーンを残していた。
今から10か月ほど前に、今の住まいに引っ越したのだが、予算や立地条件、引っ越し時期の都合により、選択肢はとてもとても限られていた。その中で今の住まいに決めた決め手が
・ランニングコストが安い(駐車場代等を含めたトータル金額)
・職場に少しでも近くなる(田舎なので、職場に近づくにつれ、安い単身住居は少なくなり、謎の平屋などが候補に挙がってくるほど、選択肢が限られる)
・ペットが飼える(これが引っ越しをしなければいけなくなった最大の要因なのだが、また別の機会に詳細をお話ししたい)
・まぁまぁ狭い ←注目
これは、ミニマリスト的な暮らしを目指すために、あえて選んだ選択肢だった。
心の師、ichiさんの後押し動画。
あえて引っ越し先に4.5畳を選ぶ、男前ぶり。
余剰スペースができると、人はどうしても、必要度数がグレーの品物を持とうとしてしまう。
生活のゆとりや潤いなどの言葉に目をくらませられて。。
私もそんなことは体験済だ。あえて狭いところに住むことによって、その住居に合わせて己の持ち物をカスタムするべきた。
そのような信条から現住居を選ぶ形となった。
自分で仕組んだこととはいえ、狭いため、物が収まりきらない。。
「物を捨てること=暮らしが快適になる」という、捨て活がメリットに直結する環境が出来上がったため、自分史上、未だかつてない程、ミニマリスト化が進んでいる。
まだまだ捨てられるものがあるのだが、メルカリやジモティーで早くはけてくれることを願いつつ、よりフッ軽に進化していければと思う。
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