暮らしを変えたDIY ~ユニットバスの底力~

節約

今の住まいに関して、あまり不満はなかった。

家賃は安く、主要道路からのアクセスも良く、駐車場も停めやすい。

私の希望条件を満たすエリアの中では、比較的職場に近く、スーパーやコンビニもそこまで遠くない。

採光性が良く、風通しも良く、目の前が空き地なこともあり、部屋で寝ころべば空が見上げられ、流れる雲を眺めることが出来る。

手ごろな狭さで余分なものを捨てざるを得ないためミニマムに暮らしやすく、ペット飼育可能、またアパートのドアには通風孔があったため、そこのサッシを取り外してペット用ドアを手作りした。

そのためうちの猫はいつでも出入り自由。狭いアパートで留守がちにしても、罪悪感なく出かけられる。

矢印箇所をドライバーでネジを外して、内側から100均アイテムで簡易カーテンを付けてペットドアに(冬は寒い。。)

しかもこの家は、前の借主が金持ちだったのか、猫を飼育するためだけにこの部屋を借り、防音用のシートとカーペットを施し、キッチンのクロスも張替え、遮光レベルの高いカーテンをつけっぱで置いていっていた。

この部屋を愛していない訳がない。

けれども、どうしても唯一、1点だけ愛しきれない部分があった。

それはユニットバスだった。

引っ越し当初、私は入浴剤が楽しめる風呂があることが、新居に求める条件に入っていた。

しかし、猫を引き取らなければいけない差し迫った状況から、今ある選択肢の中からのベストを選ばなければならず、泣く泣く諦めた要素だった。

今の家は、風呂場が全く愛せなかった。

どれだけこすっても染みついているのか、浴槽内に薄いシミがあり、全く入浴する気になれなかった。

シャワールームとして使おうと思っても狭く、シャワーヘッドの角度も気に入らず、近所の日帰り温泉に通いはじめるような事態となってしまった。

朝の起き抜け、体が目覚めさせるための朝風呂というのは、私の最も好ましい一日の流れの一つであり、これが制限される状況が面白くなかった。

また私は入浴剤の部類がとても好きで、都内に住んでいる頃から、空想バスタイム系の入浴剤を使いながら、自然に囲まれた環境でゆったりとお風呂に入ることへ憧れと妄想を抱いたりもしていた。

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これのグッドナイイト流星群の袋が、とても私の心をときめかす。

なので入浴剤を収集して楽しむことができないのも、不満だった。

APAホテルに泊まった時のユニットバスが、ユニットバスらしからぬ愛らしさだったので、どうにかしてユニットバスだけすげ替えられないかと空想すらした。(賃貸でするべき工事ではないので、空想どまり)

卵型ユニットバスはアパホテル独自なのだそう。これは愛せる。。<出典元:じゃらん https://www.jalan.net/yad303533/blog/entry0004994686.html>

私は自宅の風呂場だけが愛せず、そのためだけに引っ越しを検討したこともある。

でもそれは、経済面でも現実的ではない。

風呂場を憎み、悩みあぐねた私は、風呂場清掃のプロを探すなどしていたところ、ユニットバスDIYなるページを見つけた。

https://roomclip.jp/photo/1Dzj ピンタレストのサイトより。mikaさんのDIY例

この写真の様子は私のハートを打ち抜いた。

ユニットバスの底力を見た気がした。

私は、まだ出来ることがある。

そう確信した。

この日から100均を巡り、DIYを叶えるべきアイテムを買い集めた。

完成度は上記の巨匠には及ばないが、私なりに愛することができるスペースへと変身を遂げることが出来た。

不快に思っていた風呂の底にも、一か八かで通常窓の目隠しに貼るような、エンボス加工の柄付きシールシートを貼ったところ、めくれ上がることもなく、不快なシミも目に入らず、入浴意欲を回復させた。

このDIYを経たことにより、日帰り温泉欲が激減し、家計のPLにも好影響をもたらした。

元来好きだった入浴剤を買い集め、疲れた日の夜、起きるのがしんどい朝などに、そのお気に入り入浴剤を入れた風呂に、好きな時に入れる。

その結果、「日帰り温泉=500~1000円/回」に対し「入浴剤=200~500円/回」※500円の入浴剤なんて滅多に買わない となった。

また時間面でも移動等がなくなることから、風呂に要する時間と気力を大幅に抑えることができるようになった。

このDIYは革命的に、私の生活にプラスの変化をもたらした。

おかげで引っ越し欲はなくなり、当面今のところでやっていける気がしている。

これにより、かかったかもしれない引っ越し費用すらも抑えられたので、PL的にも万々歳となったDIYだった。

(ちなみにDIY資材を集めるのにかかった費用は2000円程度だった)

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