イケメンフィリピーノ・羽生君とそのお友達と食卓を囲み、ボーイフレンドリサーチを受けるアラフォーの私。
フィリピンの人たちはローカル言語のタガログ語と、第二言語である英語を使いこなす。
時々彼らはタガログ語で何かを喋っている。
「この後、ストリップ観に行こうっていってるぜ」
わざわざ羽生君との会話を英語に翻訳して私に伝えてくれる友人君。
その情報、いる?
と思いながら無言でその情報を受け止めた。
まぁそんなこんながあって、レストランを出る形になった。
クレジットカードで支払ったが、いくらになっているか。未来の私が支払うのである。
日本でも節約生活が身に沁みついている上に、昨今のフィリピンってそこまで物価は安くない。
とはいえ、彼らの経済事情も見えないので、ここは気前良い風にカードで支払っておくべきなのだろう。
エレベーターのところで、羽生君に言った。
「私占い師の友達がいて、その人にこの人と結婚すると言われた人がいた。でもその人は自分に自信がないからたくさんのガールフレンドを作っていた。私はそれを見て逃げ出した。
あなたも自分の自信が外見だけといって、そんな化け物にはならないで」
どの立場で物申しているか、物議を醸すところではあるが、まぁ私に言わせれば友情のレベルでも親身に相手を想えばこれくらいのことは言う。
「わかった」
やさしい羽生君は、唐突に喚くジャパニーズスチューデントに寛容だ。
「じゃあご飯も食べたし、荷物も置いてきたから観光に行こうか」
都会っ子の友人君が声をかける。
一つ目の観光スポットはここから歩いて行けるらしい。
とはいえ外は暑い。
また羽生君の睡眠不足を慮って、休憩時間を入れたつもりだったが彼は私の期待に反して昼寝をしていない。なので羽生君の体力も心配だ。
そんな中、私の最初の希望地の一つである、庭園にやってきた。
過去モロッコを訪れた際に、庭園に感銘を受けた経験があったため、庭園は私の心を動かしうるスポットの可能性を感じていた。
そのためリクエストした場所だった。
公園はガイドブックに載っていた時にはイメージがつかないほどわりと小さかった。
それでも雑多な街中と一線を画していて、欧米の植民地だった名残なのか、ちょっと雰囲気の違うエリアになっていた。
そこでいくつか写真を撮ってもらった。
羽生君は見る限りバテいて元気がない。心配だ。
わりと小さな公園だったため、ここの観光は早くに終わった。
次は、イントラムロスと呼ばれるスペイン人によって作られた城郭都市エリアだ。
フィリピンに来ながらスペインの風を求める私。
恐らく、立地や歴史の関係と思うのだが、ガイドブックを見ても「これ」と言える目立った観光名所を見つけられなかった。恐らくフィリピンの最大の観光資源は美しいビーチで、歴史的建造物とか最先端の取り組みを行うエンターテインメントなどはあまり期待できない。(一応今回の旅程にマニラ大聖堂などは組んではいるが)
そんな訳で、苦肉の策としてヨーロッパの風を感じられるエリアをチョイスしてみた。
ちなみに、羽生君に来訪前に旅程相談をした際には、彼はここに来たことがないし、ここの存在を知らなかったという。
メジャーな観光地ではないのだろうか。
イントラムロスは、観光した公園より少し離れているので、例によってフィリピーノの庶民の足・トライスクルでイントラムロスエリアに向かう。
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