羽生君とのオフライン交流を終えた、私は興奮冷めやらぬ感じだ。
とっても楽しかったし、今もとってもワクワクしている。
異国の場所に新たな自分の場所を見つけた気持ちで、世界がとても広く明るくなったように感じた。
次はいつ行こう、どんなことをしよう。
羽生君と一緒に撮った写真もうれしくて、社用アカウントのアイコンに差し替えたりしていた。
いちおう職場のお土産用に、羽生君と一緒に行ったスーパーで買った、カラフルなマシュマロが入ったココアなども置いたりした。
そんな様子に同じ年の同僚(ママさん)が
「どこか行ってきたんですか?」
と聞いてきた。基本、職場であまりプライベートの話しをしない派の私だが、この時はうかれポンチだったため話したい気持ちが高まっていた。
「実はフィリピン行ってたんです」
「へー、お友達とですか?」
だいたいおひとり様行動の私なので、こういう質問が大変めんどうだったのだが、今回は違う。
「実はオンライン英会話をやっていて、その先生に会いに行っていたんです」
「えー、どんな人ですか?」
言われるがままにイケメン羽生君の写真を見せる。
同僚はキャーと騒いで、私が連休にさらっと海の向こうに行ってきたことも、彼女の何かを搔き立てたようだ。
私の話しを聞き終えた彼女は、まるで自分の身の上にワクワクしたことが起きたように浮かれていた。
過去彼女にやっかみのようなものを受けたことがあったので、心配していたが、今回の事象は彼女の楽しさの琴線に触れたようだ(ロマンスの匂いもすると、ワクワクしてしまうものなんでしょう)
そうして、羽生君の来訪後、彼のお母さんのFacebookにその様子がポストされた。
そうして、そこを経由して見知らぬ日本人男性からメッセージが届いた。
「私もオンライン英会話の生徒です。あなたも彼らの家に行ったのですね」
羽生君のお母さんの生徒さんであることが理解でき、私は彼の周りの情報収集をするために、この生徒さん、Sさんと友達になった。
彼はフィリピンの美しいと有名な島に魅了され、そこに羽生君のお母さんを誘ったところ、おうちへのご招待を代わりに受けたというのだ。彼が羽生家に訪れることがなければ、私の来訪するチャンスも生まれなかっただろうと思うと、感謝の念が湧く。
「今度私は、羽生君の誕生日をサポートするつもりです。なので彼の誕生日パーティーに参加するつもりです」
そのメッセージを読み、家族水入らずなどではなく、外部の人間も参加できそうな気配を感じた。
そんなの私も行きたい。
次の来訪は羽生君の誕生日に決まりだ。
そんな職場での一日を過ごし、帰宅早々、羽生君のオンラインレッスンを受講する。
帰国後の初レッスンだ。
私は興奮冷めやらぬ様子で、楽しかったことを伝え、また行きたいことを伝えた。
羽生君の誕生日は、私の誕生日の2か月後だった。なので私は言った。
「今度は私、あなたの誕生日をお祝いに行きたい。あなたのお母さんの生徒さんのSさんも行くと言っていたし。私もあなたの誕生パーティーに参加したい」
そういった途端、羽生君の顔が曇った。
なんでもわりとイエスイエスという羽生君なのに。
そして、やんわりと言葉を選びながら
「いや、君はまた大きな荷物を抱えて、短い休暇で翌日から働かなければいけない。君にとって負担になると思うから、来なくていいよ」
はぁぁぁぁぁーーー???!!!
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