羽生君の誕生パーティーに行きたいと言って、断られた私。
悲しいやら悔しいやら。
しかもそれは、私の事を心配してのことだ などとご自身の都合をまるで私のためだと恩を着せ始める始末。一体どういうつもりなのか。
悲しみに暮れているところにSNSメッセージが届く。
羽生君のお母さんの生徒さん、Sさんからだった。
「こんにちは、あなたは羽生君のバースデーに参加しますか?もし現地でお会い出来たらうれしいです」
Sさんは、羽生君のお母さんのFacebookを見る限り、かなりお年を召した方でご家庭もお持ちだ。ふしだらな気持ちというより、スナックに通う男性心理のように、ちょっとした非日常のお友達が欲しいのだろう。
「こんにちは、私も現地であなたとお会い出来たらいいなと思いました。けれども昨日、彼にやんわりとバースデーパーティーに来てほしくないようなことを言われたため、今回は諦めようと思います」
今回と言うか、もうここでフェイドアウトする形になるんだろうけれども。
「それは本当ですか?!」
「はい。きっと彼のガールフレンドなんかも来るんだと思います。もしよければこっそりバースデーパーティーの写真を送ってもらえたらうれしいです」
「わかりました。きっと時間が解決しますよ」
どんな女性がやってくるか見てみたい、でもきっと、その誕生日のあたりになったら、きっと私はこんな気持ちも忘れてしまうに違いない。今、こうして強烈に悔しいだけだ。
とはいえ、被害はちょっとした私の関心くらいで、大金を奪われたり体をどうかされたわけではない。だからまぁ、相手が大罪を犯したわけでもない。ここを引き際にできてよかったと思うべきかもしれない。
しかし、そうでありながら、なんだか一日中、私のがっかりした気持ちとは別の、傷ついたような感情の空気が私の周りに立ち込めているのを感じた。それは私の感覚ではなく、誰かの何かだ。
不思議に思って、私のご意見番であるサイキックレディに観てもらうことを考えた。
とはいえ、彼女は凄腕占い師なので、セッション代はお安くはない。
どうしようかムニュムニュ迷っていたが、ふとこの状況は彼女が予言していたものに当てはまることをを思い出した。
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フィリピンへ出発前に羽生君との関係性を観てもらった「ルノルマンカード」というのが、今の状況を示唆していたように思い当たった。
いろいろ読む個所はあるのだが、女の人のカードが私を意味し、男の人のカードは羽生君を意味する。
この時は、同じ列で向かい合っていて、ハートから始まっている列ですごく良さそうだと言われた。また、羽生君の周りには良さそうなカードが出ているのに対し、私の周りには嫉妬を表すヘビや何かを奪われるようなネズミのカードが出ており、心穏やかでないことが読み取られ、落ち着くようなだめられた。(確かに、他の生徒さんにも自分と同じようにメッセージを送っている様子に落胆と怒りと不信を覚えていた頃だった)
そして、彼女は付け加えた。
「でも、本来この女性のカードが入る場所に、山のカードが来ているから、もしかしたらあなたの方の気持ちに壁が出来てしまうことがあるかもしれない。もしそうなってしまったらそこで全てストップしちゃうかもしれない。でも山のカードは越えられる試練でもあるから、登っていけば越えられるものではあるんだよね」
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たぶんこの時に示唆された山のカードの試練の意味は、この羽生君による誕生パーティーの参加拒否を指しているように思える。
登っていけば越えられる壁、といっても、登る気力のない私にはその壁は越えられない気がしていた。
こんな状態に対して努力してまで関係性を保とうなど、とても思うことが出来なくなっていたのだ。
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