オフラインでイケメンフィリピーノの羽生君に会えたことで、浮かれポンチになっていた私だが、羽生君の誕生パーティーに行きたいと言って拒絶されてしまい、打ちひしがれた。もう関係性を修復する道筋は存在しない、そんな気がした。
それでも、私のものではない、ヒリヒリと痛むような空気が流れ込んでくるのを感じていた。
それがとても居心地悪かった。私自身の気持ちも悲しみの中でゆらゆらしているというのに。
サイキックレディのインスタをチェックすると、ちょうど私の休みの日にオフラインのイベントを行うようで、通常よりも割安な価格でセッションが受けられるようだった。
どうするか迷いながら彼女にラインをした。
「こんにちは!先日の予言通り私の心に壁ができる展開となり、また観てもらいたい欲に駆られてるの。彼の誕生日に訪問したいといったら嫌な顔してやんわり断られたの。レッスン後に羽生君から鬼メッセージが来たりしてるけど、フェイドアウトに近い宣言をしているので、このまま終了する可能性大なんだ」
「そっかー。がっつり受け入れられはしないけど、離れて行かないで欲しいのかな」
「なるほど、そういう感じなんだ」
「いやカードでちゃんと見たわけじゃないからわからないけどね」
「いや一般的な感覚のアドバイスとして、なるほどな と思った」
恋愛経験が乏しい私は、そういう感覚の想定すらできない。
もしよかったら気晴らしにイベントにおいで と彼女に言われ、ラインを終えた。
こんな状況に打つ手なんてあるんだろうか。
というか努力してまでこの関係性をどうにかしたいと、私自身がもはや思わない。
ただ流れ込んでくるヒリヒリした空気を何とかしたかった。
”まぁ、もはやどうにもならないけれども、一応行っておくか”
そうして次の休みに、電車を乗り継ぎ、彼女のイベント会場へ足を運んだ。
彼女はバーの一角を貸し切って、イベントを行っていた。
薄暗い店内に人がひしめきあっていて、彼女のセッションは順番待ちのようだった。
見知らぬ人たちの中で、彼女の旦那さんがプチイベントを行っていたので、待っている間それを楽しみながら順番を待った。
人によっては私よりも遠方から来ている人もあり、今日はもう新幹線もあるから、と順番待ちの間に離脱する人もいたので比較的私はラッキーだったと思う。
「じゃあ今日は何を観ようか」
「えーと、私が先生について知っておくべきことと、私と先生のルノルマンと、私と結婚相手のルノルマンを観てもらいたいな」
もし羽生君がコンタクトを取ってくることがあった場合、私はどういう心構えでそれを対処するのがいいのか。それを知りたくて ”先生についてしっておくべきこと” をオーダーした。そしてルノルマンで今の私の羽生君との関係性を観たかったことと、結婚相手について把握しておくことでこのゆらぎを乗り切りたかった。
「わかった、じゃあまず先生のことを観ていくね」
「うーん、何か前回も思ったんだけれども、あなたはクソヤローって言うこともあったりするんだけれども、すごく慈愛の心やボランティア精神があって、自分を省みずに人に尽くしたりするようなことが出来る人で、エンペラーが出ているからかなりリーダーシップもあってすごく男らしい人っていうか。なんか優しい素敵な人だよっていう感じがする」
「ちょっと他のカードでも観てみるね」
「けっこう選択肢が多いイメージで、これは根競べていうカードになっていて、方向性が定まると時間が動き出す感じ。で、これは決意、選択、移動っていうカード。いろんなことをよく考えて決断して行動することを今やっているのかなっていう感じ。一言でいうと成長途中っていう感じだから、今の彼の姿が完成形じゃないっていう感じ」
なんかもっと構えておくべき情報が出てくるのかと思いきや、ちょっと意外な情報が出てきていた。
「あと何を聞きたいって言っていたっけ?」
「先生と私のルノルマンと、あと私と結婚相手のルノルマンを聞きたかったんだけれど。。これを聞いていたら、先生は私のことをどう思っているか知りたい」
「そうだよね、わかるわかる。じゃあ先生は今あなたのことをどう思っているのか聞いてみるね」
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