リゾートバイト冒険譚

リゾバ冒険譚・温泉旅館編⑥ ~誰が敵か、味方か~

部屋への不法侵入、複数名の集団による嫌がらせがあることが認識できた。 けれども、それは誰がどこまで関与しているのか全く見えなかった。 さっき一緒にハルカさんが衿芯を取り出した時、私同様に意味が分からずとも尋ねたりしないケースもあるため、一緒...
リゾートバイト冒険譚

リゾバ冒険譚・温泉旅館編⑤ ~着物の衿芯~

朝食の接客は、着るのが簡単な作務衣を着ていたが、夕食の接客は着物を着ることが義務付けられていた。着物の着付けに関しては70代のベテラン仲居のヤノさんに教えてもらうように指示され、私は夕食の集合時間の少し前にヤノさんの部屋に行き、彼女に着物の...
リゾートバイト冒険譚

リゾバ冒険譚・温泉旅館編④ ~仲居仲間たち~

思い出す限り、当時仲居として在籍していたのは10名ちょっとくらいだったと思う。 年齢層は私のようにリゾートバイト経由で来ているであろう、20代の女子たちが半分くらいと、ここ以外でも仲居歴のあるような玄人仲居たち(恐らく50代以上)が3分の1...
リゾートバイト冒険譚

リゾバ冒険譚・温泉旅館編③ ~僻地での暮らし~

翌日は早朝集合だ。朝6時台に集合を言い渡され、ギリギリまで寝ていることもあってか、朝は作務衣でみんな集合する。100均で買った網付きバレッタで簡単に髪をまとめて、慌てて厨房に行く。 今日は昨晩食事をとった会場に各部屋の方が朝食を取りに来るよ...
リゾートバイト冒険譚

リゾバ冒険譚・温泉旅館編② ~着いたその日から労働スタート~

赴任先として知らされた旅館に到着した。 しっかりとした建物で、そこそこ大きい気がした。 裏口などもわからなかったので、正面から入って声をかけた。 「今日からリゾートバイトで来ました」 すると、玄関にいたスタッフの方が女将の居る部屋へ案内して...
リゾートバイト冒険譚

リゾバ冒険譚・温泉旅館編① ~今すぐ働かせてください~

約10年前。私がまだアラサーだったころ。 私は住むところもお金もなく、頼れる家族もなく、海外からのバックパックの旅から帰ってきて名古屋のネットカフェにいた。 なぜそんなことになっていたかというと、詳細は割愛するが、都内に住んでいた時にストー...
語学の勉強

必達TOEIC800点計画62 ~友人君再び~

誕生パーティーに来なくていいと言った、その真意について、サイキックレディのお告げに背中を押されて羽生君のレッスンを再び取ったが、羽生君の回答は私の納得のいくものではなかった。質疑応答で余った時間をTOEICテキストに充てて、残り時間を無機質...
語学の勉強

必達TOEIC800点計画61 ~決戦は月曜日・アゲイン~

サイキックレディのお告げを受け、本来だったらこのままフェイドアウト確定だったイケメンフィリピーノ・羽生君とのご縁。 レディの数々の思い当たる予言を目の当たりにして、しり込みしながらも最短で取れるレッスン予約を取った。彼女のセッションの翌日の...
語学の勉強

必達TOEIC800点計画60 ~教えて!サイキックレディ・後編~

誕生パーティーに行きたいと言ったら嫌な顔をした羽生君。めっちゃいい人みたいなのに、なぜあのような塩対応をされたのだろう。状況に対して不思議な印象を持ち始めたので、急遽私は「羽生君が私をどう思っているのか」をサイキックレディに観てもらうことに...
語学の勉強

必達TOEIC800点計画59 ~教えて!サイキックレディ・前編~

オフラインでイケメンフィリピーノの羽生君に会えたことで、浮かれポンチになっていた私だが、羽生君の誕生パーティーに行きたいと言って拒絶されてしまい、打ちひしがれた。もう関係性を修復する道筋は存在しない、そんな気がした。 それでも、私のものでは...